三日とろろ 2013

三日とろろとは、1月3日の朝にとろろご飯を食べる習慣のことです。

正月料理やお酒で疲れた胃腸を休めたり、また、三日とろろを食べると一年間風邪をひかないという健康への祈願もこめられています。

もともとこの習慣は宮城、福島もしくは東北地方の地域限定だそうです。

確かに私の小さい頃にはそんな風にとろろを食べることはありませんでした。
でもここ数年、東京の大手スーパーでよく見かけるようになり、昨年も食べた覚えがあります。

とろろの効能

とろろは、ネバネバした成分のムチンやアミラーゼというデンプン分解酵素が多く含まれ、たんぱく質の消化吸収をたすけて、胃や肝臓の粘膜を保護してくれます。
さらに血圧を下げ、血糖値やコレステロール値を安定させる効果があり、便秘予防にもなるそうです。

正月にとろろを食べるというのは、風邪をひかないという祈願の意味もありつつ、すでに風邪をひいたり食べ過ぎたりしている弱った体も優しく治して効能のある食材なのです。

ただ、とろろは熱に弱いため、熱を加えるとその効果がなくなってしまいます。
とろろのパワーを最大限に引き出すには、シンプルにすりおろして食べるのが一番といえます。

安くて手軽、疲れがとれて元気になる、素晴らしい食材といえます。

大和芋や長芋、自然薯の事をまとめて山芋と言います。
知らなかったのですが、トロロ芋は山芋を摩り下ろして食べる料理名なんだそうです。
山芋たちは違いは多少ありますが、どれも三日とろろに使えます。

三日とろろの作り方

いろいろな作り方があるとは思いますが、一例は以下になります。

【材料】
とろろ芋、ダシ醤油、卵の黄身、海苔

【作り方】
1.とろろ芋は皮をむき、アクをぬくために水に浸けておく。
2.とろろ芋の水気を取り、すり鉢で十分粘りが出るまで十分にする。
(私の家ではすり鉢がなかったので、おろし金ですってからめん棒ですりました)
すり上がったものにダシ醤油を適量加え、再びする。
3.生卵の黄身のみをすりおわったとろろの上にのせる。
4.海苔を細かく切ってかける。

【食べ方】
普通は麦飯などの上にシンプルに三日とろろのみのせて食べるようです。

我が家では、玄米を1/4入れて炊きました。
そして、まぐろのすき身と納豆をトッピング。

とろろ+まぐろすき身+納豆のバグダン丼のような形になり、すっごく美味しかったけれど、胃を休める気のない贅沢な食べ物となりました。
ちなみに、朝食ではなく、夕食に食べたという点も本式とはちょっと違いました。

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