七草粥 2013

七草粥は春の七種の草を、1月7日の節句に食べる行事です。
七草がゆ・七草粥(ななくさがゆ)・七種粥とは、人日の節句(1月7日)の朝に食べられている日本の行事食(料理)です。

行事・風習

七草の風習やその種類は、地域によって違いますが、一般に6日の夜に厄を払うお唱えをしながら七草をたたき、翌日の朝に、たたいた七草を入れたお粥を炊いて、神様に供えてから家族で食べ一年の無病息災を祈るものとされます。

「七草粥」を食べて邪気を祓い、一年の無病息災を祈るとされる「七種(七草)」の風習は、もともと中国から伝わり、平安時代から宮中で行われていたものが、形を変えて庶民へと広まったともされています。
また、室町時代の汁物が原型ともいわれています。
当時は七種類の穀物で作られ、「七種粥」と言われたという説もあり、入っていたものはコメ、クリ、キビ、ヒエ、ミノ、ゴマ、アズキで、「春の七草」が使われるようになったのは鎌倉時代になってからともいわれています。

現在の「七草粥」は、新暦の1月7日におこないますが、元々旧暦の正月は今の2月頃で、野草が芽吹き始める頃と重なるため、現在よりも野草を食べやすい時期だったと思われます。

現在の1月7日の「七草粥」は、おせち料理で疲れた胃をいたわる意味も持たせているようです。

七草粥のお作法

七草粥を作るときには、おまじないのようなお作法があります。
まな板に七草をのせ、清めた包丁やすりこぎ、火箸などの七つの家庭用具で、49回たたきながら「七草 なずな。唐土の鳥と日本の鳥と渡らぬささに七草はやす」という七草囃子を歌うのです。

本当は、6日の朝(暁の前)に草を摘み夜に準備し、7日の朝、陽性のエネルギーが昇り始める頃にいただくのだそうです。

地域の差

七草粥は七草すべてが使用されるわけではなく、また地方によっても食材が異なる場合があります。

気候や降雪の関係で七草が摘めない東北地方では、一般に七草を使わない粥を炊きます。
例えば、山形県の村山市周辺では、ゴボウ、ニンジン、こんにゃく、ずいき、油揚げなどを入れた納豆汁、七草汁を1月7日の朝食として食べます。
また、最上川流域では、1月7日に新米の握り飯を12個作り、箕の上に乗せて柳の箸を刺して「おみ玉」として飾り、その後で握り飯を崩して煮込み、野菜、昆布、干し柿、栗を入れたものを「七草粥」と呼ぶそうです。
青森県や秋田県では1月7日に行事を行う地域は少ないそうです。
そのかわり、1月16日の小正月には、けの汁という根菜を大量に炊き込んだ精進料理を味わって祝うそうです。

七草粥の作り方

一般的な作り方ではなく、完全にそうのび流?な七草粥ですが、美味しかったのでご紹介します。
ご飯が炊ける土鍋を使いました。
<材料>
春の七草 … 1パック
米 … 1合(もち米や玄米を混ぜ込んでも美味)
だし汁 …5カップ

<作り方>
<6日の夜にやること>
・前日に鍋を食べ、そのだし汁をとっておく。鶏塩鍋がおすすめ。
これはもちろん当日だし汁を作ってもいいのですが、鍋のダシは深みがあって粥に使うと美味しいのです。
・七草を良く洗って切る。
カブとダイコンの皮はむいて、食べやすい大きさに切る。この時、皮は捨てないように。
他の草も、根の部分以外は全部捨てずにおいておく。
1パック全部おかゆに使うと多いと思うので、適量をはずして残りは違う料理に使うためとっておく。
・おかゆ用の七草を「お作法」の項目に書いたようにして、厄を払うお唱えをしながらたたく。
実際には全部その通りやるのは難しいと思うので、
気持ちを込めて包丁で叩く、でもいいと思いますし、7日の朝にしてもいいと思います。
要は、伝統料理を楽しく作ることが大事!

<7日の朝にやること>
1.米をといで、30分以上つけてからザルにあげておく。
2.おかゆ用のたたいた七草は、好みに応じて下ゆでしておく。
家に小さい子がいる場合は、下ゆでしておいたほうが食べやすいのでおすすめです。
3.米をたく。炊けてきて、蒸らす頃に餅や七草を入れる。
その間に、残りの七草を醤油などでからめて炒める。つけあわせに美味しいです。
4.炊き上がったらざっくりまぜる。
5.お好みで、海苔や卵を入れる。

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