「そうのび」ができることを考えてみました。
”最高の贅沢”への入口を提供したい
1から作ることの贅沢
竹紙専門店[テラ]代表、小林亜里(あり)先生は、職人を囲む会の講演で、
竹紙の魅力にはまった理由について、
「1から全部自分で作る贅沢が味わえるから」
とおっしゃっていました。
そして、職人の会の質疑応答の際に、どなたかが「繊維の玉の状態から売っていただけないか」との質問をしていらして、先生は「1から作ってこそ良さがわかるので、ぜひ作ってみてください」ともおっしゃっていました。
確かに、竹を1から知らずに気軽にいいとこだけ体験して出来た気になることのもったいなさもわかります。
例えていえば、小麦の育て方や粉の挽き方を知らずに、配合された粉を使って自動パン焼き器で焼いたパンを「お手製のパンよ」と言っているみたいなものでしょうか。
手作りする贅沢
ただ、それでも粉を買って自分で作ってみるというのは、既成のパンよりもずーっと手作りです。
手作りすることによって、パンについてもっと興味がでるはずです。
だから、パンを作ることでパンがぐっと身近になるという点からいえば、配合された粉を売ることもアリだなと私は思うのです。
竹も同じです。
小麦や竹を手間暇かけて全ての工程を自分で作業できればそれがいいに決まっていますが、思いはあってもなかなかできない人ってたくさんいると思うのです。
そんなとき、竹ヒゴや繊維玉の段階から手に入ったら、竹がとても身近に感じられると思います。
そして、さらに極めたくなったら、その時は自分で竹を切るところからやればいいのです。私みたいに。
極めた先にあるもの
竹が近くにないと思ったらその時こそ全国の放置竹林の出番!というわけです。
私としては、竹製品を自分で作って普段使いすること→竹が身近になる、竹を知る→放置竹林が減る、かなと思っているので、「そうのび」で竹ヒゴや繊維玉から売るのもアリかなという思いがあります。
そんなにうまく事が運ぶのかはわかりませんが、そうのびが、そんな流れの何かのお役に立てればいいなぁと思っています。

