下準備がおわり、いよいよ本番です。
天気のいい日が続くことを祈りつつ、1週間くらいかけてじっくり番茶を染み込ませていきます。
効率のいい作り方
湿し灰はいろいろな作り方があるとは思いますが、私が試して一番灰が無駄にならずに扱いやすかった方法をご紹介します。
これが正しい作り方というわけではなく、あくまで、素人が楽しんで茶道の道具を作る、という意味での作り方です。
1. 灰を水に強い容器に入れる。
私の場合はうどんをこねる際に使う容器があり、四方が高くなっていてちょうどよかったのでそれを使いました。
2. 煮出した番茶を静かにそそぐ。
何日かやっていると、入れすぎかどうかの具合がわかってきます。
入れすぎても日にあてておけばすぐに乾いてくるのでご心配なく。
3. 水と灰がひとまとまりになったところで、新聞紙に移動させる。
ちょうどいいと泥団子のようにまとまるので、新聞紙にも楽に移動させられます。
4. 上からも新聞紙でおさえて、さらに重石をのせる。
水を適度に切るためには新聞紙がちょうどいいです。
この作業が1日分。
これを5日くらい続けるとだんだん良い色合いになってきます。
おさらい
これまでの作業をざっとおさらいすると、以下のようになります
1) 番茶を煮出す
濃い茶色になるように。
2) アクをとる
気になる人は複数回やってもいいけれど、1回でも大丈夫。水を入れて1時間くらい待つと泡状のアクだ出るので上澄みを
すくいとる
3) お番茶をかける。乾いて1回、乾いて1回…とやって計3日~5日くらい。
手袋を使ったりスコップですくう等で番茶をかける場所と新聞紙を往復する。
4) 新聞紙をはさんで上からおさえる
5) 粗い目で濾す
最終工程、粗い目で濾す
番茶を灰にまいて混ぜ、新聞紙ではさんで上からおもしを乗せることを繰り返して、最終日。
番茶が乾ききらないでかたい状態になったら粗い網目で濾す作業に移ります。
濾し方は特にコツ等はないのですが、ざっざっとこするといいようです。
今回のように最後の最後で誤って水を入れても大丈夫。
少しくらいなら何事もなく出来上がりになります。
写真のように、とてもいい湿し灰になりました。

