雨水(うすい)は、二十四節気(24節気)の第3。
正月中(通常旧暦1月内)です。
現在広まっている定気法では2月19日ごろにあたります。
天文学的には、天球上の黄経(太陽黄径)330度の点を太陽が通過する瞬間。
黄道十二宮では12番目 双魚宮(そうぎょきゅう、うお座)の始まり。
恒気法では冬至から1/6年(約60.87日)後で2月20日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の「啓蟄」前日までを「雨水」といいます。
この頃の季節感
空から降るものが雪から雨に変わり、雪や氷が溶けて水になる、という意味です。
草木が芽生える頃で、昔から、農耕の準備を始める目安とされてきました。
春一番が吹くのもこの頃です。
鶯の鳴き声が聞こえ始める地域もあります。
本格的な春の訪れにはまだ遠く、大雪が降ったりもしますが、この時節から寒さも峠を越え、三寒四温を繰り返しながら、春に向かっていきます。
地方によっても違うようですが、この日に雛人形を飾ると良縁に恵まれるといわれています。
『暦便覧』には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記されています。
この期間の七十二候
初候
土脉潤起(つちのしょう うるおい おこる):雨が降って土が湿り気を含む(日本)
獺祭魚(たつ うおを まつる):獺が捕らえた魚を並べて食べる(中国)
次候
霞始靆(かすみ はじめて たなびく):霞がたなびき始める(日本)
鴻雁来(こうがん きたる):雁が北へ渡って行く(中国)
末候
草木萠動(そうもく めばえ いずる):草木が芽吹き始める(日本)
草木萠動(そうもく きざし うごく):草木が芽吹き始める(中国)
