寒露

寒露(かんろ)は、二十四節気の第17、九月節(旧暦8月後半-9月前半)です。

現在広まっている定気法では10月8日ごろにあたります。
天文学的には、天球上の黄経(太陽黄径)195度の点を太陽が通過する瞬間。
黄道十二宮では7番目 天秤宮(てんびん座)の終わり。
恒気法では冬至から19/24年(約289.15日)後で10月7日ごろ。
秋分から数えて15日目頃。

期間としての意味もあり、この日から、次の節気の「霜降」前日までを「寒露」といいます。

呼び名の意味

寒露とは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露が宿るという意味です。

この頃の季節感

露が冷気によって凍りそうになる頃。
昼が短くなり夜が長くなるのを感じる頃。
そろそろ冬物の衣類などの準備し始めてもいい頃です。

この頃は、大気の状態が安定して空気が澄んだ秋晴れの日が多くなります。
月夜も美しい日が多いので、自然の美しさを感じることのできる時期です。

秋の長雨が終わって、本格的な秋が始まる頃と重なり、農作物の収穫も盛んになります。
冷たい風が吹き、露が霜に変わる直前のこの時期は、紅葉が濃くなり、雁などの冬鳥が渡ってきて夏鳥と入れかわる時期でもあります。
『暦便覧』では、「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」と説明しています。

この期間の七十二候

初候
鴻雁来(こうがん きたる):雁が飛来し始める(日本)
鴻雁来賓(こうがん らいひんす):雁が多数飛来して客人となる(中国)
次候
菊花開(きくのはな ひらく):菊の花が咲く(日本)
雀入大水為蛤(すずめ たいすいにいり はまぐりとなる):雀が海に入って蛤になる(中国)
末候
蟋蟀在戸(きりぎりす とにあり):蟋蟀が戸の辺りで鳴く(日本)
菊有黄華(きくに こうかあり):菊の花が咲き出す(中国)ある。(1) late-autumn or early-winter dew
(2) “cold dew” solar term (approx. Oct. 8)

タイトルとURLをコピーしました